JFEエンジニアリング、日本CCS調査から受注した「CO₂液化・貯蔵・荷役設備建設工事(EPC)」を竣工
CCUS社会実装に向けた長距離・大量輸送を実現する液化CO₂輸送システム
JFEエンジニアリングは、日本CCS調査株式会社(JCCS)より受注※1した「CO₂液化・貯蔵・荷役設備建設工事(EPC)」を、竣工した。
本工事は、JCCSが2021年6月に他3社と、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より共同で受託した「CCUS※2研究開発・実証関連事業/苫小牧における CCUS 大規模実証試験/CO₂輸送に関する実証試験」※3事業で使用する諸設備の一部を建設したもの。
JFEエンジニアリングは関西電力株式会社舞鶴発電所より排出される、石炭火力燃焼ガスから分離回収された年間1万トン規模のCO₂を液化、貯蔵し、船舶へ払い出すことができる陸上設備の設計から建設までを担当した。この陸上設備は、低コストかつ大量のCO₂船舶輸送を実現するための技術として期待される低温・低圧条件下※4で設計された、 CO₂液化・貯蔵・荷役設備となる。
- ※1CO₂液化・貯蔵・荷役設備建設工事(EPC)を受注 ~CCUS社会実装に向けた長距離・大量輸送と低コスト化につながる 液化CO₂輸送システム~
- ※2Carbon dioxide Capture, Utilization, and Storageの略で、CO₂の回収・有効活用・貯留
- ※3JCCS公表(2021年6月22日) https://www.japanccs.com/press/20210622/
- ※4現行技術における液化CO₂輸送は、中温・中圧条件(温度:-20℃、圧力:2.0Mpa)。今回の低温・低圧条件(温度:-50℃、圧力:0.7Mpa)での実証試験を通じて、船舶による安全かつ低コストでのCO₂大量輸送を実現する技術確立が期待されている。